【テレアポ施策事例】半年間で14,400コールを実施し、アポ率2.91%を達成。Web広告代理店の新規開拓を支援したケース
Web広告運用に強みを持つある広告代理店様の新規顧客獲得を目的に、当社でアウトバウンドのテレアポ施策を約半年間担当しました。
対象は完全なコールドリスト(初回接点なし)の中小企業。業種も広範にわたる中で、広告運用に関する初回商談のアポを創出するという難度の高いプロジェクトです。
稼働体制は1日3時間×月20日×6ヶ月で、累計14,400件の架電を実施。
その結果、アポ率2.91%、アポ取得数約420件という、業界平均を上回る初期成果を記録しました。
実績サマリー(数値で見る成果)
指標項目 | 実績値 |
---|---|
架電総数 | 約14,400件 |
稼働期間 | 約6ヶ月(120稼働日) |
稼働時間 | 1日3時間 |
アポ取得数 | 約420件 |
平均アポ率 | 2.91%(業界平均1〜2%を上回る) |
単なる大量架電ではなく、**「話を聞いてもらえる構成」「断られない入口トーク」**を細部まで設計した結果、少数精鋭の運用体制でも質の高いリード創出が可能になりました。
クライアントの状況とニーズ
対象となった広告代理店様は、Google広告やMeta広告(Facebook / Instagram)、YouTube、LINE、X(旧Twitter)など、幅広い広告媒体の運用を手掛けている企業です。少数精鋭の体制で運用効率を最大化するスタイルで、既存顧客への対応に追われ、新規営業リソースが逼迫していました。
これまで獲得してきたリードの多くは、Web広告経由のインバウンドや紹介に依存しており、能動的な営業チャネルがほぼゼロの状態でした。そこで、新たな接点創出を目的として、テレアポによるアウトバウンド施策のご依頼をいただきました。
支援スコープと運用体制
当社では以下のような業務範囲を担当し、月単位での改善サイクルを構築しながら半年間の運用を行いました。
- リスト作成:Webマーケティングを実施している中小企業を独自条件で抽出
- トークスクリプト設計・改善:3回にわたりブラッシュアップを実施
- 実働・運用:平日1日3時間稼働(1時間40コール想定)×月20日
- 通話ログ分析・KPI管理:週次レビューによる改善PDCA
各月のアポ率やリスト反応率を定量的に分析し、定期的にトークと導入文の調整を実施。広告商材特有の「警戒感」「不要と判断されやすい特徴」を前提に、会話の“入口設計”に最も時間をかけました。
アポ率2.91%を支えた「3つの設計ポイント」
今回、アポ率を2.91%まで高めることができた背景には、以下の3つの構造的工夫があります。
1. 営業色を完全に排除した導入トーク
担当者に繋がった直後に「広告運用のことで少し気になることがあって…」と切り出すことで、営業的な圧を排除し、“相談の電話”として受け入れられる空気をつくることに成功しました。
2. 売り込みゼロの会話構成
一方的な説明やサービスの売り込みは一切行わず、「一度だけご状況をお伺いできれば」と伝えるヒアリング型の構成に徹底。これにより、相手側の防衛反応を大きく下げることができました。
3. クロージングは“柔らかく”打診
「お手すきの際に10分ほどだけ…」というように、相手の予定に配慮した柔らかい提案を行うことで、押し付け感なくアポ日程を確定させる流れを構築しました。
実施結果とその質
半年間の施策を通じて、合計14,400コール中、約420件のアポイントを獲得(アポ率2.91%)。
業界平均(1〜2%)を超える成果であり、しかもそのアポはすべて広告運用に関する意思決定者または担当者との接点に繋がっており、初回商談から商談化率が高い状態を作ることができました。
また、最終的なトークスクリプトは他の商材にも応用可能な再現性ある内容に仕上がっており、社内での内製化や今後の横展開にも活用可能な資産として納品しています。
総括|テレアポ=旧式ではなく、営業設計次第で“戦力”になる
「無形商材はテレアポに向かない」と決めつけるのではなく、導入設計・トーク設計・クロージング設計の3点をきちんと押さえることで、少数稼働でも確かな成果が出ることを、今回の支援を通じて証明する形となりました。
人的リソースを膨大に投入せずとも、“聞いてもらえる構成”に落とし込むだけで、リード獲得コストを最適化できる。
広告代理店様やSaaSなど、営業難易度の高いサービス領域でも十分再現可能です。
今後も、こうした“質の高い初回接点”を再現可能にする仕組みづくりをご支援してまいります。
同様の課題を抱える方は、お気軽にご相談ください。